2001/01/09
日時：２００１年１月８日（月・祝）１８時より
場所：東京都江東区「ホテルイースト２１東京・東陽の間」
第５０期王将戦七番勝負は、羽生善治王将に谷川浩司九段が挑戦します。
第１局の前夜祭は、王将戦５０周年記念として歴代王将が勢揃いの盛大なものとなりました。
まず最初に、主催社と、日本将棋連盟・二上達也会長の挨拶があり、そのあとで、両対局者と、立会の加藤一二三九段・南芳一九段、記録係の藤倉勇樹三段が紹介されました。
そして、羽生王将と谷川九段が壇上に残って花束の贈呈です。プレゼンターは、小学生の少年棋士誠也くん。お二人に手をつないでもらってニッコリ（うらやまし〜！）。
次に、歴代王将の紹介です。故人である木村義雄十四世名人・升田幸三実力制第四代名人・大山康晴十五世名人（永世王将）の三名を除いた、二上達也九段・中原誠永世十段・加藤一二三九段・米長邦雄永世棋聖・中村修八段・南芳一九段・谷川浩司九段・羽生善治王将（五冠）と、錚々たる面々が壇上に並びました。
早指し戦の司会でおなじみの島田さんが、それぞれに王将戦の思い出をインタビューしていきます。
米長永世棋聖は、「（王将獲得順に並んでいるにもかかわらず）不思議と両脇の加藤九段・中村八段とは対戦していなくて、一間飛びで当たっている」というお話をされました。谷川先生はそれを受けて「私はこちら（右隣りの南九段）から獲ってこちら（左隣りの羽生王将）に獲られました（笑）」とコメントし、会場はとても和やかな笑いに包まれたのでした。
（第５０期王将戦記念扇子）
乾杯の後、歓談タイムです。谷川応援団は幸いにも、米長先生のお導きにより谷川先生と記念撮影をすることができました（米長先生、ありがとうございました！）。
私達以外にも写真を希望されるファンの方が多く、谷川先生はにこやかに応じていらっしゃっていました。また、その間にテレビ（囲碁・将棋ジャーナル？）のインタビューも行われていました。
（王将戦の写真パネルの前でインタビューを受ける谷川先生）
宴たけなわといったところで、今度は、駒音コンサートでおなじみ日本楽団将棋連盟の神谷明副理事長の来賓挨拶です。
谷川先生は駒音コンサートに何度かご出演の経験がありますが、羽生王将は一度もないので、「今度はぜひ」と壇上から出演依頼。さすがの羽生さんも、これには困ったというような照れ笑い（？）をされていらっしゃいました。
ここで、谷川先生と羽生王将は、翌日の対局に備えて退出され、その後しばらくして前夜祭はお開きとなりました。
２１世紀の初頭を飾るにふさわしい、華やかで楽しい一夜でした。
（参加者に配られた冊子）
（インタビューを受ける谷川先生）
撮影・レポート：ねこじゃらし